会社でいちばん大変な部署は…?

「御社がジョブローテーション(部署異動)に積極的な理由はなんですか?」

会社説明会で、必ずうける質問です。

私は、ジョブローテーション(部署異動)を、とても前向きに考え、実行しています。それが、会社の良い雰囲気をたもつために必要なことだと考えています。

あなたは、会社の中で、どの部署が一番大変だと思いますか?

  • それは、営業課なのでしょうか?
    営業課の大変さは、営業課の人にしかわかりません。
  • それは、開発課なのでしょうか?
    開発課の大変さは、開発課の人にしかわかりません。
  • それは、サポート課なのでしょうか?
    サポート課の大変さは、サポート課の人にしかわかりません。
  • それは、総務課なのでしょうか?
    総務課の大変さは、総務課の人にしかわかりません。

道徳感にしたがい、相手の部署をたてる言葉が、あなたの口をついて出てくるかもしれません。

でも、あなたが自分の仕事に真剣であるならば、
「私の所属している部署だって、大変なんだ」
という『思い』が、心の中に沈んでいるハズです。

この、声なき『思い』が、いずれ、企業をむしばみます。
セクショナリズム(自分の部署だけを優先する、足の引っ張り合い)がうまれ、お客様のことを忘れ、社内の政争にあけくれ、全員が敗者となっていってしまうのです。

 

新社会人として、会社に入社したならば、早く一人前になりたいと、皆さん、一生懸命努力します。
とても、素晴らしい心がけです。

この時、あなたの理解は、あなた自身の努力に、ピントがあっている状態です。 先輩のほうが大変そうとは思っても、それは、想像でしかありません。経験による裏付けのない想像(シュミレーション)では、いざという時に、役に立ちません。
先輩から厳しい言葉を与えられれば、「私だって、こんなに努力しているのに…」という自己防衛の心がはたらき、「先輩は苦労を隠しながら、後輩の指導のために、嫌われ役をかってでて下さっている」とは、思いいたらないものではないでしょうか?

私などは、「はいはい、そういうことにしておいてあげますよ。こちらが大人にならなくちゃ、やってられない」と、全く反省しない、生意気な若造でした。
( ※当時の先輩、ゴメンナサイ…  時効ということで(^-^; )

 

そうして、1年もすぎたころには、すこし自信もついてきます。2~3年もすると、周囲の努力・苦労もわかってきて、部署のために働けるメンバーへと成長します。

この時、あなたの理解は、あなたの部署の努力に、ピントがあっている状態です。 部署の先輩の努力・苦労がわかり、後輩のことも思いやれるようになり、チームの為に自己犠牲をもいとわない、器を持つにいたるでしょう。

実は、美しく思えるこの段階こそが、セクショナリズムの出発点になるところなのです。

他の部署も大変そうとは思っても、それは、想像でしかありません。繰り返しになりますが、想像(シュミレーション)では、いざという時に、役に立ちません。
他の部署から厳しい要求を突き付けられれば、「うちの部署はこんなに大変なのに…」と自己防衛の心が働きます。
そこに、「自分は、チームのためには自己犠牲もいとわないまでに成長した」という陶酔が加勢してしまい、より意固地になり、ここで成長が止まってしまう人も…。

 

部署間の利害の対立は、時に、理屈だけでは、どうにもならない状態になりえます。

「こちらの部署のことを、きちんと理解してくれている、あの人が頭をさげているのだから、協力させていただこう」

相手に、そう思わせしめる、大きな器の人間に育っていただきたい。その為には、いろいろな部署を経験して、いろいろな人の思いに共感できるようになっていただく。

そういう人財がたくさん育ち、自分の努力を超えて、部署の努力を超えて、会社の努力を超えて、社会を思う集団になっていけたら、とても素敵なことだと思うのです。

それがまた、会社を支えてくださっている従業員さんに、より大きな豊かさを渡していく事にもつながると、私は信じています。

弊社が、ジョブローテーション(部署異動)に積極的なのは、こういった信念があるからなのです。


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